コラム
わすれないでいたいこと
毎年、7月26日になると相模原の津久井やまゆり園の事件で突然命を絶たれた19名の方々、ご家族に想いを馳せ、追悼の想いで一日を過ごします。 この事件の特徴は、警察が被害者を一律に匿名で公表するという異例の対応をとったこ…
コロナ禍での裁判所における期日運営
令和2年1月16日、初めて日本国内での感染確認が認められたコロナウィルスは、気がつけばみるみる感染者を増やし、4月8日には、政府により緊急事態宣言が発令されたことは皆様の記憶にあると思います。コロナ渦そして緊急事態宣言…
アウトドア
今年長男の高校受験だったり次男のサッカーの試合が週末に入ったりで夏休み以降家族で出かけることができず、受験が終わったら春休みは福岡に帰省しようと楽しみに思っていたところ、コロナウィルス感染拡大により福岡行は断念し、悶々と…
ゴーン逃亡と保釈の現在
1.ゴーンの国外逃亡は非難されて当然で、弁解の余地はないでしょう。「オレは無実だ、謀略にはめられたのだ」という話は法廷でやるべきことで、日本の法律の及ぼないところで外国メディアに吹聴することではありません。 いま、彼の行…
民事執行法等の一部改正について
1 改正法の2020年4月1日施行 近年、いわゆる相続法の改正や債権法の改正等、重要な法律の改正が相次いでいます。その中で、民事執行法及び国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約の実施に関する法律の一部を改正する法律、…
取調べへの弁護人の立会いの実現を
えん罪事件が話題になるたびに問題になるのが、密室での長時間にわたる無理な取調べによって得られた「虚偽自白」です。その「虚偽自白」を防ぐ方策については、延々議論されてきました。捜査当局や裁判所の対応が決して積極的でない中、…
遺言について(相続法改正に関連して)
去年(2018年)の7月に、国会で民法など(民法及び家事事件手続法の一部改正、遺言書保管法)の改正案が可決、成立し、1980年以来の、約40年ぶりの相続法の大幅見直しが決まりました。 この中で最も大きく報道されたのは「配…
大丈夫
おばあちゃんが亡くなる直前に、どこか痛くない?などと母が聞くと「大丈夫、大丈夫」とゆっくりと言ったそうで、何十年も前のことなのに、母はそのことばを宝物のようにいまでも心にしまっている。「あなたのこれからの人生も大丈夫だ…
自然と人間の共生㉑:民衆の歴史から学ぶ
紅葉が美しい時期に、なんと桜の開花情報が39都道府県計354件寄せられたそうです。桜の花芽は7月頃にできますが、つけ根にある葉が花芽の成長を抑制する植物ホルモンを送り込むため、ふつうは秋に開花することはありません。が、…
こころの島
中学2年生の時、ミクロネシア連邦のある島で過ごしました。 出発直前まで用意もせず、全く行く気がなかった私。母親が荷物を用意し、背中を押されて私は嫌々ながら飛行機に乗ったのでした。 はじめて家族と長期間離れて過ごした…